2013年01月28日

基本合意5周年集会


 先週の土曜日(平成25年1月26日)、東京に行ってきました。

 薬害肝炎訴訟における国との基本合意から5年ということで、全国から原告や弁護団の弁護士が集まった集会に参加するためです。

 集会では、これまでの活動を振り返るとともに、今後の課題について議論されました。

 今、原告団弁護団が取り組んでいる課題の一つに、「薬害防止のための第三者監視評価組織」の設置があります。

 これは、薬害の未然防止を目的として、薬事行政を監視・評価し、薬害防止措置を提言・勧告することを目的とする第三者組織です。
 基本合意で国が厚労省に設置した「薬害肝炎検証再発防止委員会」(原告団からも委員が入っています)の最終提言で設置が提言されました。

 その内容は、再発防止のためにとても考えられたものだったのですが、それをいざ設置しようと法律を作成する段階になって、大切な権限をいくつも外された形だけの内容にかえられようとしました。

 原告団弁護団はこれに対して意見書を提出したり、大臣と協議したりしましたが、その後も法案の内容は骨抜きになっていく一方でした。

 そんな厳しい状況ですが、原告団弁護団は、真に薬害再発防止の機能を果たすことができる、独立性・専門性・機動性を備えた第三者監視評価組織を作るべく、あきらめるわけにはいきませんので、まだまだ頑張らなければなりません。
 会場に集まったみな、決意を新たにしました。

 その他、私たちは
  1 カルテ調査による被害者の調査、給付金の支給の対象となる製剤の拡大
  2 肝硬変肝臓がん患者に対する身体障害者認定の基準の見直し
  3 薬害資料館の建設と薬害教育の充実
  4 加害起用による自己検証
も大切な問題として取り組んでいく予定です。

 以上が大変シリアスな活動のご報告ですが、この集会は一方で、久しぶりに会う原告さんとの楽しい時間でもありました。
 裁判の最中や立法活動の山場では、辛いときも悲しいときも一緒にいた原告さん達。嵐のような日々を一緒に過ごした同志です。懇親会では、美味しい料理を食べながら、昔話(裁判の頃の話し)などに花が咲きます。
 最初会ったときから、約10年。お互いの年を確かめ合って、びっくりしたり、笑ったり・・。話しはつきませんでした。

 しっかり鋭気を養えたので、このパワーをつぎの活動につなげたいと思います。

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(波多江)
posted by あかつき法律事務所 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬害C型肝炎

2012年05月26日

肝炎救済法延長活動

 私たちが取り組んできた、薬害C型肝炎訴訟がきっかけとなって4年前に成立したのが薬害肝炎救済法です。フィブリノゲンやクリスマシンなどの特定の血液製剤でC型肝炎に感染した方に賠償金を給付するための法律です。

 この法律が来年期限を迎える予定です。5年間という期限付きで成立した期限が来年の1月に来るのです。

 現在、弁護団ではこの期限延長の活動をしています。

 自覚症状が乏しく病気自体に気づきにくかったり、長らく放置されていたためにカルテがなくなっていたり、カルテの調査が進まなかったり様々な理由で進まない被害回復。何とか延長を果たして、一人でも多くの方の提訴をお手伝いできればと思っています。

(波多江)
posted by あかつき法律事務所 at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬害C型肝炎

2012年04月17日

薬害肝炎問題の今

※この記事は、HPの旧トピックス「2011年02月07日」の記事を転載したものです。


 私たちがこれまで取り組んできた事件のひとつに薬害肝炎問題があります。

 フィブリノゲン製剤等、血液が原料の血液製剤にC型肝炎ウイルスが混入していたたために、これを使用された産婦さんや、未熟児たちが肝炎に感染してしまったという事件です。

 この事件は、当時の福田首相の政治決断により、国は責任を認め賠償に応じることになりました。
 その和解が成立したのが、平成20年2月4日。約3年前です。
 この3年間で、1000名を超える原告さんが和解をしました。たくさんの方の被害回復がされ、とても嬉しいです。

 しかし、他方、1万人はいると言われているフィブリノゲン製剤による感染被害者の10分の1しか救済されていない事実は、歯がゆいばかりです。そして何より、350万人と言われている肝炎患者さん全体の治療体制の確立(安心して治療できる社会)を目指して始まったこの事件、今、政治情勢が混乱し、思うようには進みません。ここを突破するのは、原告団、患者さん、応援してくれる皆さん、みんなが力を併せることが是非必要です。

 ご協力、ご支援をお願い致します。

(波多江)



posted by あかつき法律事務所 at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬害C型肝炎