先週の土曜日(平成25年1月26日)、東京に行ってきました。
薬害肝炎訴訟における国との基本合意から5年ということで、全国から原告や弁護団の弁護士が集まった集会に参加するためです。
集会では、これまでの活動を振り返るとともに、今後の課題について議論されました。
今、原告団弁護団が取り組んでいる課題の一つに、「薬害防止のための第三者監視評価組織」の設置があります。
これは、薬害の未然防止を目的として、薬事行政を監視・評価し、薬害防止措置を提言・勧告することを目的とする第三者組織です。
基本合意で国が厚労省に設置した「薬害肝炎検証再発防止委員会」(原告団からも委員が入っています)の最終提言で設置が提言されました。
その内容は、再発防止のためにとても考えられたものだったのですが、それをいざ設置しようと法律を作成する段階になって、大切な権限をいくつも外された形だけの内容にかえられようとしました。
原告団弁護団はこれに対して意見書を提出したり、大臣と協議したりしましたが、その後も法案の内容は骨抜きになっていく一方でした。
そんな厳しい状況ですが、原告団弁護団は、真に薬害再発防止の機能を果たすことができる、独立性・専門性・機動性を備えた第三者監視評価組織を作るべく、あきらめるわけにはいきませんので、まだまだ頑張らなければなりません。
会場に集まったみな、決意を新たにしました。
その他、私たちは
1 カルテ調査による被害者の調査、給付金の支給の対象となる製剤の拡大
2 肝硬変肝臓がん患者に対する身体障害者認定の基準の見直し
3 薬害資料館の建設と薬害教育の充実
4 加害起用による自己検証
も大切な問題として取り組んでいく予定です。
以上が大変シリアスな活動のご報告ですが、この集会は一方で、久しぶりに会う原告さんとの楽しい時間でもありました。
裁判の最中や立法活動の山場では、辛いときも悲しいときも一緒にいた原告さん達。嵐のような日々を一緒に過ごした同志です。懇親会では、美味しい料理を食べながら、昔話(裁判の頃の話し)などに花が咲きます。
最初会ったときから、約10年。お互いの年を確かめ合って、びっくりしたり、笑ったり・・。話しはつきませんでした。
しっかり鋭気を養えたので、このパワーをつぎの活動につなげたいと思います。
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posted by あかつき法律事務所 at 21:28|
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薬害C型肝炎