先日の日曜日(26日)、九弁連主催の「九弁連サマーセミナー2012」という企画に出席してきました。
「弁護士への扉を開く!スペシャリスト養成講座」と銘打ってあり、実務の第一線で活躍中の弁護士を講師として呼び、法科大学院(ロースクール)生の勉強のモチベーションを高めてもらおうという企画のようです。
企画の内容としては、「労働法実務〜あなたはタダ働きしていませんか?」とか、「企業法務〜取締役の仕事は綱渡り?」など、実務家である私から見てもなかなか面白そうな演題が並んでいました。
その中に「医療紛争実務」というお題もあり、私が「実務の第一線で活躍中」かどうかは分かりませんが(笑)、講師をせよと仰せつかり、行ってきました。
講師は私1人ではなく、医療機関側の代理人を務めている弁護士と、2人体制で行いました。
日ごろは交渉や法廷でやり合う相手ですが、クレバーで職務にも誠実なので、講師として組むにはうってつけの方です。
2人で、どういう講演にするかいろいろ検討しましたが、法律論・抽象論を長々とやっても面白くないしイメージも沸かないだろうから、ということで、判例時報に掲載されている判決を元にして仮装事例を作り、まず患者側弁護士である私のところにご相談に来られたところから、実際の事例がどのように進んでいくのか、時に小芝居っぽくしながら(笑)紹介していくという方法をとりました。
さて、そのような工夫の成果が出たのか、受講生たちにとって有益な講演となり得たのか、それについては受講生たちの評価を待たざるを得ませんが、少なくとも講演中には、割に興味を持って聞いてもらったように感じましたし、知り合いの法科大学院教員(弁護士)からは、弁護士が聞いてても面白かったよ、と声を掛けてもらえました。
私も時々講演の依頼を受けます。聴衆や目的等は様々ですが、今回のように、未来ある若い方を相手にお話しするのは、特に張り合いがあります。もし今回の講演を聴いて、より弁護士になりたいという気持ちが強くなって、実際に弁護士になった後、医療紛争にも取り組んでみよう、と思ってくれる人が1人でもいたら、本当にうれしいことだと思います。
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(石田)